TEDの人気トークをもとにした「TEDブックスシリーズ」第5弾となる、バリー・シュワルツ『なぜ働くのか』。本書はアダム・スミスが提唱した効率化を批判することで「働き方」を問い直そうとするが、どうやらその試みは消化不良を起こしているようだ。著者の提唱する「アイデア・テクノロジー」の正体を明らかにすることで見えてきたのは、むしろ現代社会を覆うポピュリズムの源泉となった「遷ろうナラティヴ」である。
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