2017年に13年ぶりとなる新作長編が2本も公開されることが決まり(『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』)、いま最も注目を浴びているアニメ監督・湯浅政明。彼のキャリアにとって重要な場だったといえるのが「カートゥーン・ネットワーク」だ。その巨大なスタジオは、商業的な作品のなかに自由な“実験場”をつくることで多様なアニメーションをつくり出している。「ワールドアニメの生態学」第3回は、湯浅の活動とカートゥーン・ネットワークの新たな試みを通じて、揺れ動く商業と表現のあわいに潜りこんでいく。
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