文部科学省は2020年の大学入試センター試験の改革を機に、2018年までに国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)認定の高校を現在の35校から200校まで増やすという意欲的な施策を推進中です。入試にIBの成績を導入する大学も着実に増えてきました。IBとは一言で言えば、「世界共通の大学入試資格とそれにつながる小・中・高校生の教育プログラム」。多様な文化への理解や尊重を重視し、グローバル社会を生きるために必要な知性や人格、社会的スキルを磨きます。教師から一方的に知識を注入される従来の学習とは異なり、生徒は自分で調べ考え意見を述べる教育のもと、世界で生きる力を身に付けていくのです。ところが、IBは優秀な人材を育てることができるプログラムと考えられているにもかかわらず、日本での導入にはまだまだ越えなければならない壁があるようです。今回は、国際バカロレア機構アジア太平洋地区委員として普及に奔走する坪谷ニュウエル郁子さん(東京インターナショナルスクール理事長)に国際バカロレアについてわかりやすく解説していただくとともに、課題などについてうかがいました。
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